話

今日はいい天気だけど、寒くてちょっとベランダに出ただけだったね。
でも、キンと冷えた空気を吸い込むと、すがすがしいね。

 

 

昨日、モルヒネの増量と腫瘍部からの出血で貧血が出てきているようだったので、輸血をした。

輸血の効果はよくわからないけど、ひとまず堪えていた痛みが大分落ち着いた様子。

 

ただ、昨日はちょっと口論。

テレビを横で見ていたら、「そんな番組見てるの？！」ってちょっと怒った様子で言われた。

「見たくない？見たくないなら消すよ」って言ったら、今度は
「俺が見たくないからって消すっていうのは、おかしいだろう！？」

特別扱いされたように思ったようだったけど、以前から我が家では同じ部屋にいる人の意見も尊重する?的な感があったので、見たくない人がいれば、なるべく皆が見るようなものに変えていた。

ので、「今までだってそうしてたんだから、別に特別扱いなんてしてないよ」

そう言ったら、まぁ、そうだったかも・・・って

 

父は、「やれるうちは、なんでも自分ひとりでやる！」って言っていたから、
私は基本的にはほぼ手を貸さないし、口も出さないようにしている。
けど、何気ない変化もちゃんと先生に伝えられるように観察はしている。

 

何が本人にとっていい対応なのかは分からないけど、
話が出来る程度までは痛みと精神的なゆとりが取れるといいんだけど。

退院してからというもの、痛みで体のことについて以外全然話していない。

とはいえ、話すとしたら「死」について触れる勇気があるだろうかという不安もある。

死に向き合うのは、本当に難しい。

タグ：胃がん 終末医療